「理想の保育園」というものを考えていくときに、まずは、現実生活の中で感じている困りごと、悩み、要望などをおもいつくままあげて整理したものが下の”母親たちのつぶやき”23項目です。

 この中には、誰もが共感する項目も、また反対の意見の項目もあるはずです。

 例えば、「昼寝」について、「あった方がいい」と考える家庭では、帰宅後、子どもが眠さに耐えかねて夕食も食べずに(または、食べている途中に)眠ってしまうので、子どもの健康を案じています。「ない方がいい」と考える家庭では、昼寝をしたことによって、就寝すべき時間になっても子どもが眠らない(眠れない)ので困っています。

 このように、「昼寝」ひとつとってみても家庭によってニーズが違います。そして、どちらの場合にも親にとっては毎日続く悩みなのです。

 この場合の「理想の保育園」は、年齢に関係なく、昼寝が必要な子どもには環境を整えて昼寝をさせ、昼寝が不要な子どもには静かで楽しい活動をさせるということになるでしょうか。いずれにしても、個々の子どもに合った保育が望まれます。

 次の23項目は「理想の保育園」の結論ではなく、数人の母親のつぶやきにしか過ぎません。これを材料に多くの人の意見を集め、さらに考えていきたいと思います。 まずは、これらの項目について重みづけ(どの項目に関心が高いか)を行うため、当園の保護者にアンケート調査を実施する予定です。

"母親たちのつぶやき"

* どの地域でも、自宅の近くに複数の保育園がほしい。
* いつでも希望する保育園に入所させたい。
* 保育料について、親の負担を減らしてほしい。
* 専業主婦でも、気軽に保育園の一時保育が利用できるようにしてほしい。
* 子どもが病気のときでも、安心して働けるよう預かってもらいたい。
* 体調不良・病み上がりの子どもでも、安心して預けられる保育園にしてほしい。
* 突発事項にも対処できる保育システムが欲しい。
* 親の勤務形態に応じて、開所日・時間も柔軟に対応してほしい。
* 園生活で、様々な分野の活動を取り入れてほしい。
* 地域住民や近くの学校・幼稚園などと交流できる行事を行ってほしい。
* 行事の準備には、保護者に負担をかけないでほしい。
* (家庭生活にない)集団生活の良さを身につけられるようにしてほしい。
* 先生からアドバイスを受けるなどして、保護者と先生とのコミュニケーションを図りたい。
* 保護者間で情報交換ができるような交流の場がほしい。
* 伝達事項はプリントして配布してほしい。
* 園の様子を知りたい。
* 就学直前まで昼寝の時間を設けてほしい。
* 迎えが遅い子どもには、夜食を出してほしい。
* 保育士は、礼節をわきまえた態度で子どもに接してほしい。
* 園児数に対する保育士の数を多くしてほしい。
* 男性の保育士も増やしてほしい。
* 保育園で予防接種をやってほしい。(希望者だけでも)
* 親も子どもも安心して過ごせる放課後生活の場がほしい。(学童)

 

別画面表示